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ダニエル・ミントン

2010年のクリスマスと誕生日を前にして、とても耐え難く悲しい知らせがパリから届いた。
友人のダニエル・ミントンが、1週間前に自殺してしまったという。

20日にドラマーのカン・ヒデヒコさんがメールで知らせてくれ、その後電話したけれど通じなくて話はできなかった。
それでダニエルの家に居候していたことがある、ベーシストの安部くんに電話した。思い当たることはないけれど、少しうつ病気味だったかもしれないとのこと。

Danielダニエルはジャズを愛するエンジニアで、かつてミシェル・ペトルチアーニのビッグバンドでトロンボーンを吹いていたことがある。
彼の方からある日突然メールをくれて、それからつきあいがスタートした。
当時彼は、日本とフランスのジャズを結びたいととても張り切っていた。ぼく以外にも、そんな風に彼からコンタクトをもらった日本人ジャズメンが何人もいる。

彼は他の仕事を持っており、ジャズの活動はボランティアでやっていた。それだけにいろいろと困難もあったと思うし、彼の方の不備もあったと思う。だけどぼくは、この「ボランティアでやっている」ところがすごく好きだった。
だって、音楽産業がこんなに大変な時代、ましてインスト音楽のジャズで大儲けができる人なんかどこにもいないんだ。
だからボランティアでジャズを助けてくれる人っていうのは、本当にジャズに対する愛情と、何かの役に立ちたいという気持ちから動いているんだ。素晴らしいでしょ?

だからぼくは、ダニエルが大好きだった。
今年欧州ツアーをした時、彼は最初「仕事が忙しいし、家族を大切にしたいからぼちぼちジャズの方は一線から離れようと思ってるんだ」と言ってた。それでも友人を紹介してくれて、パリでのライブをセッティングしてくれた。
これまでパリに行くたびに、部屋に泊めてくれたり車でライドをしてくれたり、食事に招待してくれたり、一緒にライブを見に行ったり、本当に優しくていい友人だったんだよ。だから、それほど近い存在じゃなかったかもしれないけど、彼が一言も無しに逝ってしまったのがとても悔しい。
ぼくでさえそう思うんだから、もっと近かった友人たちや家族はどれほどの思いだろう。

自分自身で言っていた通り、彼は仕事も順調で忙しく、ステキな日本人のパートナーとの間には赤ちゃんが生まれる予定だった。何の問題もなく、すべてが順調なはずだった。(写真はパリのビストロで、最後に会った彼と。)
友人に親切にしてくれる余裕もあり、人間的にも何の問題もなく、病気にも、何か深く悩んでいるようにも全然見えなかった。それでもやはり、何か複雑な悩みがあったんだろうか?

結局、彼の方からさしのべてくれた友情の糸は切れてしまった。
ダニエル、君がこの世にいなくなっちゃったなんて信じられない。
そんなことは寂しすぎる。ぼくにとって、パリといえば真っ先に思いつくのが君だったのに。
春になったら、本当にそんなことが起こったのかどうか、この目で確かめに行くから。

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コメント

ご冥福をお祈りいたします。

投稿: D3Lふくやま | 2010年12月22日 (水) 11時57分

お悔やみ申し上げます。

自殺された方は死後、絶対に後悔されるそうです。
そしてそれを助ける事が出来るのは生き残っている人の感謝の思いだそうです。

今までありがとうと言ってあげたいですね。

投稿: ma-yan | 2010年12月22日 (水) 12時01分

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